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富士山 に登る前に知りたい! 山小屋 のイロハ

山小屋 に 泊まりたいけど、実際どうなの?

ポイントをまとめると

  • 山小屋は、山頂に向かうための中継基地。
  • 寝床と食事 は あまり期待しない方がいい
  • できるだけ事前に 連絡 を入れて、予約をしよう

山小屋 とは?

富士山の山小屋

山小屋とは、登山客が宿として利用できる簡易宿泊施設です。

山の上という立地なため、街の宿泊施設を比べると設備が整っていなかったり、受けられるサービスも簡素です。旅館やホテルと違って、寝床は 寝袋に入って畳の上に寝転がるだけという質素なもの。夕食も予約をしないと出てきません。水と食材の問題もあるので、出される料理も簡単なものになります。

頂上を目指すための中継地点と割り切って、休憩して疲れを取るための施設という認識でいた方がいいでしょう。

※ 一般的な 山小屋 の説明になります。設備は施設ごとに異なるので、詳しくは予約された山小屋 にお問い合わせください。

山小屋 に泊まる メリット と デメリット

山小屋 泊 のメリット

山小屋泊は、体力や時間に余裕のない人にオススメのプランです。

夕方までに到着すれば、翌日は朝から山頂を目指したり、余裕をもって下山ができます。山小屋での宿泊そのものを目的とするのもよいでしょう。テント泊と違って、宿泊用の装備を担ぐ必要もありません。事前に予約しておけば、夕食の心配もいりません。電話一本でお手軽簡単に予約ができて、山での非日常を楽しめます。

山小屋 泊 のデメリット

テント泊と違い、自由な行動が制限されます。

チェックイン、チェックアウトの時間が早くて、寝床も狭く、隣の人のイビキがうるさくて眠れないことも。お風呂もなくて、食事の量も少なく質素ですから、満足いく宿泊体験ができないことを予め考慮してください。どうしても眠れない場合は、ストレッチをするなどして心身をリラックスさせてください。

睡眠導入剤は高山病を進行させるおそれがあるので、使用を控えてください。

宿泊プラン から 登山計画 を立てる

山小屋には、 有人 と 無人 がある

山小屋にはおおまかに分けて、2種類のタイプがあります。

ひとつが、管理人さんが現地で営んでいる有人の山小屋。

もうひとつが、無人の避難小屋です。

一般的に「山小屋泊」といえば、有人の山小屋に宿泊することを指します。食事の提供や寝具の貸し出しも行っているので、荷物は軽くて済みます。

避難小屋 で寝泊まりする場合は、食事と寝袋を持参しなくてはなりません。眠るスペースも限られてくるでしょう。

緊急避難用のために「宿泊目的の使用は禁じられている」ことが多いですが、施設によって異なります。山の情報を入手するついでに、調べておきましょう。

寝苦しい夜とおさらば! 山小屋泊の持ちものは?

山小屋 の 立地 と 営業時間

山小屋の営業時間は、場所や施設の規模、運営方針によって異なります。通年営業している山小屋もあれば、季節営業(夏のみ)、週末営業のみ、という場所も。立地もそれぞれに異なり、登山口、中腹、頂上付近など様々です。

チェックイン と チェックアウト

山小屋には、15時前後には到着するようにしましょう。

山小屋の夕食の時間は、17時~18時頃。消灯は21時頃になります。

チェックアウトは自由ですが、5時ごろには朝食が配られて登山客が動き出します。

真夜中に出発してご来光を見に行くのもいいですし、朝まで待って太陽が昇ってから行動を開始してもかまいません。

7時ごろには準備を済ませ、出発するパターンが多いようです。夕食や朝食の準備もあるので、事前に行動プランを管理人さんに報告してください。

寝苦しい夜とおさらば! 山小屋泊の持ちものは?

山小屋 の 施設

山小屋では、基本的に雑魚寝になります。

寝床として一人一畳分のスペースが割り振られ、その上に荷物を置いて足を伸ばして眠ります。(施設によっては、荷物をフックにかけます)

女性で雑魚寝が気になる方は、個室が用意されている山小屋をチェックして、早めに予約しましょう。

トイレ、洗面所 はありますが、施設によっては有料になるのでご注意ください。

富士山では基本的に『有料』(200円)です。小銭を用意しましょう。

山小屋の外にトイレがあるので、夜中に起きることを考慮して枕元にヘッドライトを置いておきましょう。

(これも施設によって違いますが)お風呂場はないと思った方がいいでしょう。場合によっては、洗面所すらない時もあります。

ロビーには机が並べられ、予約していれば夕食が出てきます。朝食用のお弁当を用意してくれる山小屋もあるので、問い合わせてみましょう。

食事の内容は、あまり期待しない方がいいです。水と食材の問題があるので、カレーやおにぎりなど、手軽なメニューになります。売店があるなら、水や食糧、酸素などを購入できます。お湯の提供があるなら、カップ麺を食べられるかも。

ポイ捨て厳禁!

出された食事は残さず食べましょう。

山ではゴミを棄てるのも大変です。とくに生ゴミは燃えにくく、雨の時には匂いも出て、管理人さんのご迷惑になってしまいます。

ゴミ箱には「山小屋で出たゴミ」のみ棄ててください。それ以外は持ち帰るのがマナーです。

初心 に帰ろう。登山 にも マナー があるの?

予約 してないけど 山小屋 に泊まれるの?

山小屋は、事前に予約してから泊まるものです。

ですが、途中で怪我をして下山できない。具合が悪くなって休憩したい……といった場合があるかもしれません。山での生活は助け合いが基本なので、事情を伝えれば快くスペースを貸してくれるでしょう。運が良ければ、そのまま宿泊できます。ただし、スペースが予約で埋まっていたり、食事を提供する余裕がなかったり、毛布や寝袋が足りない、といったことも考えられます。飛び込みで無理を言っているのはこちらです。泊まらせてくれないからと、文句や不平を言わないようにしましょうね。

富士登山では宿泊とはいかないまでも、頼めば休憩させてくれる山小屋がほとんどです。ロビーや展望デッキで足を休めるだけでも違うので、辛くなったらひと声かけて休ませてもらいましょう。

山小屋 での マナー

山小屋は小さな宿泊施設です。寝床も狭いので、限られたスペースでお互い気持ちよく過ごすためにも、他人を思い遣る気持ちを常に持ちましょう。

自分だけの都合を考えて、荷物を広げていませんか? オトモダチとのお喋りで、周りに迷惑をかけていませんか? 深夜に出発する際は、就寝中のお客さんを起こさないように静かに行動しましょう。ちなみに、休日より平日の方が利用者も少ないので比較的快適に過ごせます。

まとめ

山小屋に泊まる際は、事前に連絡して利用方法を尋ねよう。互いを気遣いマナーを守って、楽しい山小屋泊の時間をお過ごし下さい。

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