登山 における 遭難事故,緊急事態 に対処しよう
内容をまとめると
- 迷ったら、道を戻る。見晴らしの良い場所で 位置 を確認
- 怪我をしたら、応急手当。山小屋 か 地元警察 に連絡
- 日が暮れたら、ビバーク して 朝が来るまで待つ
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ここはどこ!? 登山 で 道に迷った!
山の遭難で多いのが、道に迷うことです。
ルートを確認していなかったため、予定してた登山道を外れ、予期せぬ場所に出てしまった。霧 が濃くて案内板が見えず、気がついたら違う山に登っていた。近道 をしようとしたら 獣道に迷い込んだ……など、様々な原因が考えられます。
登山 で 道に迷った ときの 対処法
山で道に迷ったら、絶対に前へ進まないこと。
いつか目的地に辿り着く、この先に行けばルートに合流するだろう……などと思って進んでいくと 本格的に迷います。
歩いてきた道が明確なら、案内板や目印がある場所まで戻り、地図やGPSで位置を確認してください。
仲間とはぐれたら、携帯電話で連絡した上で目印がある場所で待機しましょう。
獣道に入った場合は、できるだけ見晴らしの良い場所へ向かいます。山の形がわかれば、登山地図と照らし合わせることでおおよその位置を把握できます。
沢を下ると危険な場所に出る可能性が高いので、上を目指しましょう。
自力での下山が難しい場合は、携帯電話 で 山小屋や地元警察に救助要請をしてください。
幸運にも登山者を発見したら 恥を捨てて助けを求めてください。無言のまま後ろをついていくとまったく知らない別の山に案内されるかもしれませんよ?
登山 で ケガ をした時の 対処法
山登り における 擦り傷,切り傷 の 対処法
ケガをして 傷口が開いてしまったら、傷口を綺麗な水で洗い、消毒液で消毒。絆創膏,ガーゼ + 包帯 などで傷口を塞ぎましょう。
靴擦れを起こした時のためにも大きめの絆創膏を用意しておくと便利です。
山は思ってる以上に水場がないので、傷を洗い流すための 真水を用意する必要があります。
メンバーのうち1名は、水筒に真水(水道水)を入れておくと、いざという時に役立ちます。
山登り における ねんざ,骨折 の 対処法
足をくじいたり、骨折した場合はできるだけ 患部を動かさないように。
ねんざの場合は、患部をタオルやテープでしっかりと固定して動かないようにします。
下山する必要がある場合は、靴は履いたままの方がいいでしょう。腫れて 靴が履けなくなる恐れがあります。
骨折 の場合は、副木になるもの(折りたたみ傘、ストックなど)で固定した上で、タオルなどを巻き付けてください。
このとき、上下の間接までカバーするのが大事です。(足のすね を骨折したら、足首と膝 が動かないように固定する)
山登りにおける 体調不良 の対処
寒気 を 感じたら
雨にぬれたり、汗をかいた状態で標高の高い場所にいると風で身体が冷えてしまいます。
寒さで身体が震え始めたら、雨風を避けて服を着替えてください。
温かい飲み物や行動食を食べて、内側から身体を温めてください。
高山病
高山病は、気圧と酸素濃度の低下によって引き起こされるもので、頭痛やめまい、吐き気などがします。2500メートル越えの高山、富士山で発生します。発症すると、山を登る限り症状が改善に向かうことはありません。
対処法は簡単。下山することです。
気圧が影響するので、高度が下がると体調不良も収まります。高山病は高度順応を行うことで対処できます。深呼吸をしながら山を登り、合間に休憩を挟みながら身体を気圧に慣れさせます。
富士登山の場合は、登山口に到着したら30分以上は待機して身体を順応させてください。栄養不足と睡眠不足、水分不足も高山病の原因になります。
トイレを我慢することで体調が悪くなり高山病に繋がることもあるので、適度な水分補給&排出を心がけてください。高山病は酸素不足が原因なので、携帯酸素ボンベを使うのも有用です。
その他 の アクシデント
仲間 がいる場合の 対処法
道に迷った、ケガをしたなどの緊急時に仲間 がいるかどうかで対処方法が変わります。
単独登山, 仲間が一人 の場合
ケガ をして動けないようなら、すぐに 山小屋 か 地元の警察 に 救助要請 を行ってください。自分で 応急手当 ができるなら行い、救助要請 を行ってください。
仲間が 二人以上 いる場合
一人は応急手当 を行い、一人は 山小屋 や 地元の警察 に救助要請を行いましょう。搬送 が可能なら下山するか、近くの 山小屋 へ 搬送 して救助を待ってください。
緊急要請 は、付近の山小屋 か 地元警察 へ
遭難した場合は、110番 ではなく 地元警察に連絡をした方が対処が的確で早くなります。入山前に、地元警察の電話番号を確認しておきましょう。
参照リンク:マピオン地図(全国の警察・交番の所在地と電話番号検索)
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遭難中 に 日が暮れたら、ビバーク する
道に迷ったり、ケガをしてしまったことで行動不能になり、日没 を迎えてしまった場合は、山中で夜を明かさないといけません。このことを『 ビバーク 』といいます。
山の夜は明かりが一切なく、一歩踏み間違えただけで 谷底に落下する危険があります。暗くなる前に、雨風をしのげる場所を探しましょう。予定外の山中泊となるので、道具は持ち合わせていないと思います。夜は寒くなりがちなので、持っている衣服を着込んでください。
ツェルト
ビバークを行うような緊急事態の場合、テントの道具もスペースもないと思います。
そんな時は『 ツェルト 』と呼ばれる 化学繊維 でできた一枚布を使うと、テント の代わりに雨風を防げます。
使い方としては、木の枝に ヒモを引っ掛けて屋根を作り、その下に潜り込みます。
エマージェンシー・ブランケット
『 エマージェンシー・ブランケット』も持参していると心強いです。NASA が開発した保温シートで、使い捨てではありますが、防風機能がついています。
震災のニュースや海外ドラマなどで、銀色のシートで 身をくるんでいる人を見たことがありませんか? あのシートがエマージェンシーブランケットです。安くて軽くて コンパクトなので、一枚は持っておきましょう。
富士のご来光を待つ間に使うことで、体温の低下を防げます。避難グッズ としても有用なので、この機会に ご購入を検討してみてはいかがでしょうか?
まとめ
道に迷ったら、来た道を戻る。ケガをしたら、真水で洗い流して消毒液。夜を明かすことになったら、ビバークする。有用なのが、エマージェンシーブランケット。遭難や事故、ケガをしたら無理をせず助けを求めてくださいね。
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