いよいよやってきた、登山シーズン! 今年初めて富士山に挑戦される方も大勢いらっしゃるかと思います。
このページでは登山初心者さんが持っていくべき富士登山に必要な装備、服装についてまとめています。
登山の基本について学びたい方はこちらからどうぞ
スポンサーリンク
登山 三種の神器
富士山に履いていく 登山靴
[メレル] トレッキングブーツ モアブ2 ミッド ゴアテックス メンズ
富士山で履く登山靴は、ミドルカットが無難です。
富士山の山道は、火山砂利で覆われています。歩いているうちに小石が靴に入ってしまうので登山靴は ハイカット、ミドルカット を選びましょう。
富士山は岩場も多く、サンダルスニーカーは不向き。
8時間以上、砂と岩の上を(しかもずっと斜面!)歩くことを考慮して靴を選んでください。
そもそもハイカットやミドルカットってなに?という方はこちらをお読みください。
富士山 で 羽織る レインウェア
素材:ゴアテックス
雨具は登山の必需品であるレインウェア、レインスーツ を持っていきましょう。
レインコート は風であおられて雨水が侵入するおそれがあります。また、ズボンが濡れると下着まで濡れて 風邪をひいてしまいます。
防寒効果も狙えるので上下セットの レインスーツ を選びましょう。
夏山は蒸れとの闘いでもあります。ゴアテックスなどの防水透湿効果の高いアイテムを選ぶと登山がグッと楽になりますよ。
富士山 に持っていく 登山用 リュック
容量 40L+5L
リュック(ザック)は40リットル前後の中型を選びましょう。
40リットルの中型ザックは、日帰り&一泊用です。ほどよい容量と大きさなので使い勝手がよく、富士山以外でも活躍します。
同じような中型ザックが多くて迷ったら容量の大きいザックを選んでください。
ザックは小さすぎると荷物が入らないので役に立ちません。大は小を兼ねるという言葉もありますので、迷ったら容量の大きいアイテムを選択しましょう。
(富士山では50L以下のザックで十分です)
登山 用 ザック,バックパック の おすすめ 【小型,中型 編】
富士山 に適した 服装
私が富士山に登った際は、
- ベース : ドライTシャツ + 化繊下着
- ミドル : ダウンベスト + フリース + 汗吸い取り用の長袖シャツ
- アウター: レインウェア
- 防寒アイテム : 手袋、サポートタイツ、帽子 などなど
という装備でした。
富士山は、昇り始めと下山時は炎天下。歩いているうちに暑くなったり、汗で身体が冷えます。
ですが、霧が出ると急激に寒くなり、夜は真冬の気候。頂上部では凍えたりと、気温が一定しないのが富士山の困ったところ。
長袖シャツ、ベスト、フリースは、状況によって着脱します。
重ね着(レイヤード)を基本として、上手に体温をコントロールしてください。
富士山 に 持っていくべき アウター
カリマー G-TX performance rain jkt
富士山に着ていくべきアウターは一般的な登山の例に漏れず レインウェア になります。
三種の神器の項目でご紹介した、レインスーツがおすすめ。
レインウェアは雨と風を防ぐために羽織るもので、防寒はミドルレイヤーで行います。
岩場も多く、登山自体が長丁場になるのでタフな素材のレインウェアを選んだ方がいいでしょう。
100円均一のペラペラなレインスーツはやめてください。
湿気で大変なことになります。破けたら8時間以上、雨風に晒されながら山を登る羽目になります。
富士山 で中に着た方がよい ミドルレイヤー
ミドルレイヤーとは、アウターの下に着込む防寒具のこと。
富士山の登山口は、25度くらいありますが富士山山頂付近は、真夏でも零度以下になります。必ず防寒着を持って行ってください!
素材:ポリエステル
長袖シャツは袖をめくることで気温の高い麓から着用できて、頂上付近での中間着、山小屋での部屋着、日差し対策、虫対策にもなり、とても有用です。
ザ・ノース・フェイス / マウンテンバーサマイクロジャケット
個人的なおすすめはダウンベスト + フリースです。
下に長袖シャツやTシャツを重ね着します。登山の服装は、重ね着が基本。登山は歩いているうちに暑くなったり、寒くなったりするので着脱しやすいアイテムを選びましょう。
富士山 で使う ベースレイヤー(シャツ)
ベースレイヤーとは、肌着のこと。登山は立派なスポーツなので、汗を大量にかきます。
透湿性が高く、ドライ効果もある化学繊維のTシャツ、下着を選びましょう。
日常生活で着る綿素材のシャツは避けてください。
濡れても乾きにくいので、体温を奪う原因になります。
登山用の長袖シャツ(防寒+吸汗目的) + 肌着(Tシャツ) + スポーツブラ、下着
という組み合わせが、富士登山ではおすすめ。この上に ミドルレイヤー + アウター を羽織ります。
重装備だと思うでしょうが、山頂は真冬です。
正月の山寺に初詣に行く、くらいの防寒意識で(かおかつ速乾性を考慮して) 服装を整えましょう。登山は重ね着が基本なので状況と環境に合わせて着脱してください。
富士登山 に おすすめ の 登山ズボン
富士登山に おすすめ の ズボンはロングタイプ。
防寒効果も狙えるので裾の長いトレッキングパンツをお選びください。寒さを感じるなら、レインスーツのズボンを重ね着しましょう。
専門店で売られているトレッキングパンツは化繊素材で作られており、軽くて丈夫で汗もすぐ乾きます。
防水効果もあるズボンもあるので小雨程度なら気にせず登れますよ。
絶対に避けていただきたいのが、ジーパンです。
重い、乾かない、動きにくいの三拍子がそろってしまうのでオススメしません。
ズボンの下に、サポートタイツを穿くのも有用です。筋肉の動きをサポートするだけでなく、防寒にもなります。
富士登山。水 と 行動食 について
富士山 に持参する 水 について
30分の登山でおよそ 500ミリリットル の水が必要になります。
水には酸素も含まれており、高山病予防にもなります。定期的に水分補給をしましょう。
8時間の登山=4リットルの水が必要なるわけですが(実際、それくらい飲みます)そんなに持っていくと登る前にヘバってしまいます。
ですので、持参する水は1~2リットルを目安に。山小屋で水が売られていますので足りなくなったら購入しましょう。
山小屋は10分おきに一軒現れるので水が足りなくなる心配はありません。
Platypus(プラティパス) ビッグジップLP 2.0L
2リットルのソフトボトルを持っていったり、500ミリリットルのペットボトルを小分けにするのもいいでしょう。
山で出たゴミは持ち帰ります。
ペットボトルならその場でつぶせるので、省スペースになります。
熱中症対策をしたいので中身は スポーツドリンクがおすすめ。
怪我をした際に洗い流せるのでミネラルウォーターもあると心強いです。
(※ソフトボトルにスポドリはNG。糖分により中が詰まってしまいます)
富士登山 の 行動食 について
登山はスポーツなので、移動中にスタミナを消費します。
お腹が減るとハンガーノック(低血糖症)となり身体が動かせなくなります。
それを防ぐため、行動食と呼ばれる手軽に食べられる&カロリーの高いお菓子、飴などを食べながら登ります。
小分け3種 ミックスナッツ 1.05kg (35gx30袋)
個人的なおすすめは、ナッツと羊羹です。
真夏の山を登るので、チョコは溶けてしまいます。塩がまぶされたナッツはミネラルを補給できるので脱水症状を防ぎます。
羊羹はカロリーが高く、かつ片手で食べられるので便利です。トレッキングやサイクリングで使われる栄養補給ジェルもあるので活用してください。
アミノバイタル ゼリードリンク SUPER SPORTS 100g×6個
富士登山 に持っていくべきアイテム
ヘッドランプ
Black Diamond(ブラックダイヤモンド) スポット400
【400ルーメン、78 g(電池含む)、単4アルカリ×3本/充電式】
ご来光を観に行くには午前3時頃に起きて、日の出に合わせて登頂を目指します。
真夜中に山道を登ることになるので、ヘッドランプを持っていきましょう。
頭に装着するタイプのヘッドランプなら両手が空いて移動が楽になります。
サングラスと帽子
SWANS サングラス エアレスウェイブ Airless Wave
真夏の富士山は直射日光が降り注ぎます。日焼け用のアイテムは必需品。
サングラスを使えば、防塵にもなるのでおすすめ。目の横まで守れる、ワイドタイプを選びましょう。
帽子も日差しを遮るために持っていきます。
帽子の種類はうなじも守れる ハット タイプがおすすめです。
スパッツ・ゲイター 防塵マスク
下山時は「砂走り」と呼ばれる砂地の上を下ることになるのでスパッツ があると心強いです。
スパッツ は泥はねも防いでくれます。ドロドロな靴で帰りたくないなら、スパッツもご購入ください。
砂埃が口に入ると大変ですのでマスクがあると快適な登山を楽しめます。
ウイルス対策&首回りの日焼け対策にもなるネックガード、ネックウォーマーが個人的におすすめです。
ホッカイロ
意外と忘れがちなのがホッカイロ。
山頂はふきっ晒しです。ご来光を待つ間、冷たい風を浴び続けることに。防寒具だけでは寒さを感じるときにも使えるので、カイロをザックに忍ばせておきましょう。
耳栓 と アイマスク
山小屋泊をする際、耳栓とアイマスクがあると雑音を気にせず眠れます。観光バスで長距離移動をする際にも役立ちます。
小銭
富士山ではトイレは有料です(200円)
両替機がない場合が多いので小銭は必ず用意しましょう。
登山必需品 の 一覧
必ず持っていくものは、登山靴 と ザック と レインウェア。
以下にリストを作ったので出発前までにそろえておきましょう。
名称 | 必要度 |
登山靴 トレッキングシューズ | ★★★★ |
厚手の靴下 | ★★★★ |
ザック (+カバー) | ★★★★ |
レインウェア 雨合羽 | ★★★★ |
名称 | 必要度 |
登山地図,ガイドブック | ★★★ |
ヘッドライト | ★★★ |
予備の電池 | ★★ |
タオル | ★★★ |
トイレットペーパー ティッシュ | ★★★ |
ビニール袋 フリーザーバッグ | ★★★ |
飲料水 | ★★★ |
行動食 昼食 | ★★★ |
名称 | 必要度 |
ファーストエイドキット | ★★★ |
エマージェンシーシート | ★★★ |
登山計画書 | ★★★ |
筆記用具(ボールペンなど) | ★★ |
携帯電話,スマートフォン,バッテリー | ★★★ |
現金(小銭) | ★★★ |
保険証,免許証 | ★★★ |
装備と道具を集めるのが面倒! という方は、やまどうぐのレンタルという手もありますよ。
まとめ
富士山では、登山必需品に加え、日焼け対策グッズ、防寒グッズが必要になります。
日本最高峰の山に登るわけですから、油断は禁物。富士の山頂で見るご来光は、一生の思い出になります。しっかりと装備を整えて、万全の体制で挑みましょう。
なお、このページに書かれているのは筆者の独学による知識+個人的な感想です。
あくまで参考程度に留めておいてください。
富士山登山について、もっと知識を深めたい。装備について正しい知識を得たい場合はショップの店員さんに相談するか、登山講習会に参加しましょう。